2006/11/8

誰の七五三?

姪が今年は、3歳の七五三祝いなので8日に地元「津島神社」(愛知県西部に古くからある由緒正しき神社です。)へ祖母にあたる私の母と弟夫婦が主役の姪にあわせて日本の正装「着物」で出かける準備をしていました。
主役は、3歳の姪のはずですが、いざ準備となったら大人の方が大変。どうなることやら。
そんな中で弟が「雪駄」を買いに行くというのでお供。
実は、私の実家・津島は、全国の雪駄生産の半分強を占めているのです。
ところが最近は、やはり後継者がなく、わずか1件しか残っていないのです。

雪駄(せった)は、履物(草履)の一種です。草履裏が皮で表は、竹を編みこんだものをあわせて、鼻緒をすげるというものです。雪駄を今でも利用されているのは、相撲とりとお寺さんくらいのようです。
写真は、白竹という竹を編みこんだ雪駄(左)と漂白した竹を編みこんだ雪駄(右)です。一見、見た目は、漂白してあるものが品よく見えるのですが使い込むとやはりそのままの白竹のほうが色艶がよくなり風合いが出てくるそうです。
「この白竹も材料が手に入りにくいので在庫がなくなったら終わりだね。」と作り手からポツリとひとこと。お祝いごとの準備をしているのになんだかとても淋しくなりました。弟は、「娘のハレの日に素敵な雪駄で出かけられる」と大喜び。私も雪駄を履く機会をつくろっと。買う資金も用意せねば。女物も素敵でした。

byおかみ

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