2007/5/17

Dシェフの還暦祝い

おかみが名古屋のホテル勤務時代に大変お世話になった
NホテルのD総料理長がめでたく今秋、還暦を迎えられることになりました。

そのお祝いを東京在住の先輩、仲間、後輩が中心になって
しましょうということになり、Dシェフに名古屋から
東京に上京いただき、昨夜、渋谷のCホテルで食事会をしました。

Dシェフの「パリの修行時代の話」から「これからの夢の話」を
肴に美味しいフレンチとワインをじっくり楽しむ素敵な会でした。
(会場のCホテルのシェフの皆様、ご馳走さまでした。)

おかみが最初に料理の現場で勉強をしたのが懐石料理の調理場。
そのあと、おもてなしの勉強をするために、就職したホテルで
新たな料理の勉強をすることになったのが西洋料理、フレンチでした。

田舎育ちのおかみは、フレンチというものを知識としては
理解しているつもりでいたのですが、
いざ、ホテルの現場で「お客さまと料理人・シェフをつなぐという仕事」を
しようと思うと、知識だけでは、どうしようもないことを知りました。

いろいろ、仕事で悩んでいたときに
「人のために料理を作るということがどういうことか」
「おいしい料理ってどういうことか」を知識ではなく、
体で理解できるようにじっくり、導いてくれたのが
Dシェフだったのです。

こんな風に書くとすごい勉強や体験をしたようにみえるのですが
実は、「フレンチって、こんなに美味しいんだ。」って
Dシェフの料理で感動させていただいたことが最初の一歩だったのです。

その美味しさの秘密は、「懐石料理」で指導してくださった板長に
教えられたことと全く同じことだったのです。
Dシェフが「勉強のために食事に行け」と紹介してくれたどのシェフの
料理にもすべて同じ秘密がありました。
また、Dシェフを信頼して、尊敬して、その後を追いかける若いシェフたちにも同じものを感じます。

昨日のお祝いの席の料理は、そんな料理人の思いが
たっぷり味わえる、すばらしいものでした。

美味しさの秘密は、Dシェフが教えてくださった
「料理人の素材と向き合う心と食べる人への思い」に
あるのではないかと思ってます。

今日は、おはなし・こみしょうです。
「料理をつくる心、食べものいただく心」というお話を
聞くことがますます、楽しみになりました。

皆様にもご報告しますのでお楽しみに。

byおかみ

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